はじめに

NISAで米国株を利用する場合、「売買手数料が無料か」だけを確認して終わらせないことが大切です。

NISAの投資枠、各社の無料対象範囲、為替条件、配当への課税は別々に考える必要があります。

このページでは、NISAで米国株を利用するときに確認したいポイントだけに絞って整理します。

この記事の結論

NISAで米国株を利用するときは、「売買手数料が無料か」だけで判断しないことが大切です。

投資枠、各社のNISA無料対象範囲、為替条件、配当への課税の4つを分けて確認します。

特に配当は、NISAでも米国側で源泉徴収が残ります。日本側が非課税のため、この米国源泉税に外国税額控除は使えません。

売買手数料が無料でも、為替コストや配当の扱いは別に発生する点に注意します。

まずNISAの投資枠を確認する

2026年現在、NISAのつみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円です。

合計では年360万円です。

非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円です。

売却した簿価相当額は翌年以降に再利用できます。

NISA口座は同一年に1金融機関のみで、金融機関変更は年単位です。

NISAの制度と証券会社のサービスは分けて確認します。

各社で米国株の無料対象範囲が違う

SBI証券では、成長投資枠の米国個別株・対象海外ETFが売買手数料無料です。

楽天証券では、NISAの米国株・米国ETFの取引手数料が無料です。

マネックス証券では、NISA米国株の国内取引手数料が2026年2月17日現地約定分から完全無料です。

DMM株では、NISA口座内の米国株取引手数料が無料です。

ここで重要なのは、「NISAは全部無料」と考えないことです。

どの取引が無料の対象なのかを、証券会社ごとに確認する必要があります。

証券会社投資信託少額投資為替米国株取引時間
SBI証券ありS株リアルタイム0銭※23時間取引を予定
楽天証券ありかぶミニリアルタイム0銭※最大16時間(夏時間)
マネックス証券ありワン株円→ドル0銭※プレ・アフター対応
DMM株なしつみたてかぶ片道25銭通常取引時間
※対象コース・取引方法に条件があります。市場スプレッドが別途存在する場合があります。2026年9月20日時点。

売買手数料が無料でも為替条件は別

NISAで米国株の対象取引手数料が無料でも、円とドルを交換する条件まで同じになるわけではありません。

SBI証券は、対象ネットコースのリアルタイム為替が円→ドル・ドル→円とも0銭です。プランC等は対象外です。円貨決済は1ドル25銭です。

楽天証券はリアルタイム為替が0銭で、円貨決済・定時為替は1ドル25銭です。

マネックス証券は円→ドル0銭、ドル→円25銭です。円貨決済の買付時は0銭ですが、今後見直される場合があります。

DMM株は円→ドル25銭、ドル→円25銭で、円貨決済も1ドル25銭です。

また、SBI証券、楽天証券、マネックス証券では市場スプレッドが別に存在します。

そのため、「為替手数料0銭」と「コストが全く無い」は別です。

詳しい比較は「米国株の為替手数料を比較|円貨決済と外貨決済でいくら違う?」で整理します。

NISAでも米国株配当の米国源泉税は残る

NISAで特に確認しておきたいのが、米国株の配当です。

米国株の配当は、NISAでも米国側で源泉徴収が残ります。税率は日米租税条約に基づく軽減税率が原則10%ですが、所定の手続きの有無などによって異なる場合があります。

日本側はNISAによって非課税になるため、この米国側の源泉税について外国税額控除は使えません。

つまり、「NISAだから配当にかかる税金もすべて無くなる」というわけではありません。

米国株をNISAで利用するときは、売買手数料の無料範囲だけでなく、配当の扱いも確認しておく必要があります。

取引時間も証券会社で異なる

米国株をNISAで利用する場合でも、取引できる時間は証券会社によって異なります。

楽天証券は夏時間で日本時間17:00〜翌9:00、最大16時間です。

マネックス証券はプレ・アフターに対応し、夏時間で日本時間19:00〜翌9:00です。

SBI証券は2026年内に23時間取引対応を予定しており、2026年9月20日時点でリリース日は未公表です。

DMM株の通常取引は夏時間22:30〜翌5:00、冬時間23:30〜翌6:00で、時間外取引の明示はありません。

機能面の詳しい違いは「米国株の取引機能を比較」で扱います。

NISA×米国株では4つを分けて考える

NISAで米国株を利用するときは、

NISAの投資枠。

NISAで無料になる取引の範囲。

為替条件。

米国株配当の税金。

この4つを分けて確認すると整理しやすくなります。

特に「売買手数料無料」という一点だけで判断すると、為替や配当といった別の要素を見落としやすくなります。

米国株コストシミュレーター

換算額
約 6,667 ドル
通常売買手数料
約 22.00 ドル
為替25銭・片道
約 1,667 円
為替25銭・往復
約 3,333 円
通常売買手数料は0.495%、上限22ドルとして試算。NISAの無料対象、最低手数料、現地諸費用、市場スプレッド、税金は含みません。参考値としてご利用ください。

次に読む記事

米国株の売買コストを詳しく確認する場合は「米国株の取引コスト完全ガイド|売買手数料・現地費用・保有コスト」。

為替条件を確認する場合は「米国株の為替手数料を比較|円貨決済と外貨決済でいくら違う?」。

取引時間や分析機能を確認する場合は「米国株の取引機能を比較|時間外取引・注文機能・分析ツールの違い」。

リスク注記

株式、投資信託、ETFなどの金融商品は元本が保証されていません。価格変動や為替変動などによって損失が生じる可能性があります。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。

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