はじめに

NISAは共通の制度ですが、「どの証券会社で使っても全部同じ」というわけではありません。

制度そのものと、証券会社が提供する商品・サービスは分けて考える必要があります。

このページではNISAの制度を確認したうえで、証券会社を選ぶときにどこを見るべきかを整理します。

この記事の結論

NISAの非課税制度そのものはどの証券会社でも共通です。違うのは「制度の中で何を扱えるか」と「どう買えるか」です。

確認すべきは、NISAで利用できる商品の範囲、NISA米国株の無料対象範囲、少額投資の仕組み、米国株を買う場合の為替条件です。

NISA口座は同一年に1金融機関のみのため、今使いたい商品だけでなく将来使う可能性まで含めて選ぶと整理しやすくなります。

まずNISA制度を確認する

2026年現在、NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があります。

つみたて投資枠は年120万円。

成長投資枠は年240万円。

合計で年360万円です。

非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円です。

売却した簿価相当額は翌年以降に再利用できます。

また、NISA口座は同一年に1金融機関のみ利用できます。

金融機関の変更は年単位です。

この制度自体は共通です。

証券会社によって違うのは、その制度の中で何を扱い、どのようなサービスを利用できるかです。

違い1 NISAで利用する商品の範囲

証券会社を比較するときは、「NISA対応」という表示だけで判断せず、具体的に何を利用したいのかを確認します。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券では一般投資信託を取り扱っています。

DMM株では、一般的なオープン型投資信託を取り扱っていません。

そのため、同じNISAを利用する場合でも、商品構成の確認が必要です。

違い2 NISA米国株の手数料対象範囲

米国株をNISAで利用する場合、無料となる範囲も会社ごとに確認する必要があります。

SBI証券では、成長投資枠の米国個別株・対象海外ETFが売買手数料無料です。

楽天証券では、NISAの米国株・米国ETFの取引手数料が無料です。

マネックス証券では、NISA米国株の国内取引手数料が2026年2月17日現地約定分から完全無料です。

DMM株では、NISA口座内の米国株取引手数料が無料です。

「NISAだから全部無料」と広くまとめず、各社がどの取引を無料としているのかを見ることが大切です。

米国株のNISA利用については「新NISAで米国株を買うなら?証券会社の違いと注意点」で詳しく整理します。

違い3 少額投資の仕組み

少額から投資したい場合は、各社の仕組みも比較項目になります。

SBI証券にはS株があります。

楽天証券にはかぶミニがあります。

マネックス証券にはワン株があります。

マネックス証券のワン株は、NISA売却手数料が2026年3月17日約定分から完全無料です。

DMM株には、1銘柄1,000円以上1円単位で利用できるつみたてかぶがあり、NISAにも対応しています。

仕組みは同一ではないため、「少額から使えるか」だけではなく、自分が利用したい方法に合っているかを確認します。

違い4 米国株を利用するなら為替も確認する

NISAで米国株を利用するときは、NISAの売買手数料とは別に為替条件を確認します。

SBI証券は、対象ネットコースのリアルタイム為替が円→ドル・ドル→円とも0銭です。プランC等は対象外です。円貨決済は1ドル25銭です。

楽天証券は、リアルタイム為替が0銭で、円貨決済・定時為替は1ドル25銭です。

マネックス証券は、円→ドル0銭、ドル→円25銭です。円貨決済の買付時は0銭ですが、今後見直される場合があります。

DMM株は、円→ドル25銭、ドル→円25銭で、円貨決済も1ドル25銭です。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券では市場スプレッドが別に存在するため、為替手数料0銭とコストが全く無いことは同じではありません。

証券会社投資信託少額投資為替米国株取引時間
SBI証券ありS株リアルタイム0銭※23時間取引を予定
楽天証券ありかぶミニリアルタイム0銭※最大16時間(夏時間)
マネックス証券ありワン株円→ドル0銭※プレ・アフター対応
DMM株なしつみたてかぶ片道25銭通常取引時間
※対象コース・取引方法に条件があります。市場スプレッドが別途存在する場合があります。2026年9月20日時点。

NISAは長期間使う前提で比較する

NISA口座は同一年に1金融機関のみです。

そのため、現在利用したい商品だけでなく、今後利用する可能性がある商品や機能も含めて比較すると整理しやすくなります。

一般投資信託を利用するのか。

米国株を利用するのか。

少額投資の仕組みが必要なのか。

為替条件まで確認する必要があるのか。

こうした条件を先に決めれば、証券会社の比較が単純な「人気順」になりにくくなります。

米国株コストシミュレーター

換算額
約 6,667 ドル
通常売買手数料
約 22.00 ドル
為替25銭・片道
約 1,667 円
為替25銭・往復
約 3,333 円
通常売買手数料は0.495%、上限22ドルとして試算。NISAの無料対象、最低手数料、現地諸費用、市場スプレッド、税金は含みません。参考値としてご利用ください。

次に読む記事

NISAで米国株を利用する場合は「新NISAで米国株を買うなら?証券会社の違いと注意点」。

4社全体の違いを確認する場合は「SBI・楽天・マネックス・DMM株の違い|4社を比較」。

為替条件を詳しく確認する場合は「米国株の為替手数料を比較|円貨決済と外貨決済でいくら違う?」。

リスク注記

株式、投資信託、ETFなどの金融商品は元本が保証されていません。価格変動や為替変動などによって損失が生じる可能性があります。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。

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