GUIDE
はじめに
証券口座を選ぼうとすると、手数料、NISA、米国株、少額投資、為替など、確認する項目が一気に増えます。
そのため、「結局どこを選べばいいのか分からない」と感じる人もいるでしょう。
ただ、最初から証券会社同士を細かく比較する必要はありません。
先に「自分がどんな投資をしたいのか」を整理し、そのあと必要な機能を確認していくと、違いが見えやすくなります。
このページでは、証券口座を選ぶときに最初に確認したい7項目を整理します。
この記事の結論
証券口座選びは「どこが一番か」ではなく、自分の投資したいものに機能が合うかで決めると分かりやすくなります。
米国株の通常取引手数料は4社とも横並びのため、差が出るのは商品ラインアップ、NISAの無料範囲、為替、少額投資、取引時間、分析環境です。
まず「何に投資したいか」を決め、次の7項目を順に確認すると、比較すべきポイントが見えてきます。
NISA口座は同一年に1金融機関のみですが、通常の証券口座は複数持てます。
STEP 01
1.何に投資したいのか
最初に確認したいのは、証券会社の名前ではなく、自分が何に投資したいのかです。
投資信託を利用したいのか。
日本株を少額から買いたいのか。
米国株を買いたいのか。
NISAを中心に使いたいのか。
ここが違えば、確認すべき項目も変わります。
たとえば、一般投資信託についてはSBI証券、楽天証券、マネックス証券で取り扱いがあります。
一方、DMM株は一般的なオープン型投資信託を取り扱っていません。
同じ「証券口座」でも、利用できる商品や仕組みには違いがあります。
STEP 02
2.NISAで何をしたいのか
2026年現在のNISAは、つみたて投資枠が年120万円、成長投資枠が年240万円で、合計年360万円まで利用できます。
非課税保有限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円です。
売却した簿価相当額は翌年以降に再利用できます。
制度そのものは共通でも、証券会社ごとに取り扱う商品や手数料の対象範囲には違いがあります。
また、NISA口座は同一年に1金融機関のみです。金融機関の変更は年単位で行います。
そのため、「とりあえずNISA対応だから」という理由だけで決めるのではなく、NISAの中で何を利用したいのかまで考えておくことが大切です。
NISAの証券会社選びについては、「NISAを始める証券会社は何が違う?」で詳しく整理します。
STEP 03
3.売買手数料の「0円」がどこまでなのか
米国株では、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM株の通常取引手数料はいずれも0.495%、上限22ドルです。
一方、NISAでは無料となる対象範囲が会社ごとに定められています。
SBI証券では、成長投資枠の米国個別株・対象海外ETFが売買手数料無料です。
楽天証券では、NISAの米国株・米国ETFの取引手数料が無料です。
マネックス証券では、NISA米国株の国内取引手数料が2026年2月17日現地約定分から完全無料です。
DMM株では、NISA口座内の米国株取引手数料が無料です。
「NISAなら全部無料」とまとめず、何が無料なのかを確認する必要があります。
米国株の売買コストについては、「米国株の取引コスト完全ガイド」で詳しく整理します。
STEP 04
4.米国株なら為替も確認する
米国株では、売買手数料だけでなく円とドルを交換するときの条件も確認します。
SBI証券は、対象ネットコースのリアルタイム為替が円→ドル・ドル→円とも0銭です。プランC等は対象外です。円貨決済は1ドル25銭です。
楽天証券は、リアルタイム為替が0銭で、円貨決済・定時為替は1ドル25銭です。
マネックス証券は、円→ドル0銭、ドル→円25銭です。円貨決済の買付時は0銭ですが、今後見直される場合があります。
DMM株は、円→ドル25銭、ドル→円25銭で、円貨決済も1ドル25銭です。
また、SBI証券、楽天証券、マネックス証券では、市場スプレッドが別に存在します。
そのため、「為替手数料0銭」と「コストが全く無い」は同じ意味ではありません。
詳しくは「米国株の為替手数料を比較|円貨決済と外貨決済でいくら違う?」で解説します。
STEP 05
5.少額から使える仕組みがあるか
少額から投資したい場合は、それぞれの証券会社が用意している仕組みも確認します。
SBI証券にはS株があります。
楽天証券にはかぶミニがあります。
マネックス証券にはワン株があります。
DMM株には、1銘柄1,000円以上1円単位で設定できる「つみたてかぶ」があり、NISAにも対応しています。
名称が似ていても仕組みは同一ではないため、自分が利用したい投資方法に合っているかを確認します。
STEP 06
6.米国株の取引時間を見る
米国株を利用する場合は、取引できる時間にも違いがあります。
楽天証券は、プレマーケットを2026年1月26日に開始し、アフターマーケットを2026年6月22日に開始しています。夏時間は日本時間17:00〜翌9:00で最大16時間です。
マネックス証券はプレ・アフターに対応し、夏時間は日本時間19:00〜翌9:00です。
SBI証券は2026年内に23時間取引対応を予定しており、2026年9月20日時点でリリース日は未公表です。
DMM株の通常取引は夏時間22:30〜翌5:00、冬時間23:30〜翌6:00で、時間外取引の明示はありません。
この違いは、売買手数料とは別の「使い方」の違いとして考えた方が分かりやすくなります。
時間外取引については「米国株の取引機能を比較」で詳しく扱います。
STEP 07
7.分析環境まで必要か
証券口座は、注文するだけの場所として使うこともできますが、企業を調べるための環境も比較項目になります。
マネックス証券には、米国株専用アプリや銘柄スカウター米国株などの分析ツールがあります。
一方で、すべての人が同じ機能を必要とするわけではありません。
自分が証券会社の中で企業分析まで行いたいのか、それとも注文を中心に使いたいのかを分けて考えると、必要な機能を整理しやすくなります。
| 証券会社 | 投資信託 | 少額投資 | 為替 | 米国株取引時間 |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | あり | S株 | リアルタイム0銭※ | 23時間取引を予定 |
| 楽天証券 | あり | かぶミニ | リアルタイム0銭※ | 最大16時間(夏時間) |
| マネックス証券 | あり | ワン株 | 円→ドル0銭※ | プレ・アフター対応 |
| DMM株 | なし | つみたてかぶ | 片道25銭 | 通常取引時間 |
STEP 08
証券会社選びは「一番」を探す作業ではない
証券口座を選ぶときは、単純に「どこが一番いいか」を決める必要はありません。
何に投資するのか。
NISAをどう使うのか。
売買コストをどこまで重視するのか。
為替をどう行うのか。
少額投資が必要なのか。
時間外取引を利用したいのか。
分析ツールを使いたいのか。
この順番で確認すれば、自分が比較すべき項目が見えやすくなります。
COST SIMULATOR
米国株コストシミュレーター
- 換算額
- 約 6,667 ドル
- 通常売買手数料
- 約 22.00 ドル
- 為替25銭・片道
- 約 1,667 円
- 為替25銭・往復
- 約 3,333 円
STEP 09
次に読む記事
4社全体の違いを見たい場合は「SBI・楽天・マネックス・DMM株の違い|4社を比較」。
NISAを中心に考える場合は「NISAを始める証券会社は何が違う?」。
米国株を中心に考える場合は「米国株の取引機能を比較|時間外取引・注文機能・分析ツールの違い」。
STEP 10
リスク注記
株式、投資信託、ETFなどの金融商品は元本が保証されていません。価格変動や為替変動などによって損失が生じる可能性があります。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却や特定の証券会社の利用を推奨するものではありません。
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