今日の国際ニュース

FRB(米連邦準備制度理事会)は、政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%の範囲にすることを全会一致で決定しました。

さらに、FRBの新しい予測では、今年中に少なくともあと1回は金利を引き上げるという見通しが示されています。

「金利が上がった」というニュースは、私たちの生活にも、投資の世界にも、大きな変化を予感させるものです。

ここに注目した

私が気になったのは、今回の決定が「過去の事実」と「未来の予測」の二つの顔を持っている点です。

「金利が0.25%上がった」というのは、もう決まった事実です。でも、「これからもっと上がるかもしれない」というのは、あくまで予測に過ぎません。

この二つを混ぜて、「これからどんどん金利が上がるんだ!」と決めつけてしまうと、投資の判断を誤る可能性があります。

将来の予測は、状況が変われば、いつでも書き換えられるものだからです。

ひまりのメモ
ひまりのメモ帳

目の前の値動きだけで一喜一憂せず、このニュースを「構造」「流動性」「長期」の視点から、長い時間軸で見るのがポイントです。

なぜ重要なのか

金利が上昇する局面では、ある「数学的な仕組み」が働きます。

それは、遠い将来に手に入るはずの利益の価値が、今この瞬間の価値に直すと、急激に目減りしてしまうという現象です。

例えば、ずっと先になってから大きな果実を実らせる木があるとします。金利が上がると、その「ずっと先の果実」を待つことのコストが上がり、今の価値としてはとても小さく見積もられてしまうのです。

そのため、今はまだ利益が出ていなくても「将来、ものすごく成長するはずだ」と期待されている高成長な銘柄ほど、金利の上昇によって、株価の評価が崩れやすくなる可能性があります。

初心者は何を理解すればいいか

金利と株の関係を考えるときは、その会社が「いつ、どれくらい利益を出すか」という時間軸を意識してみてください。

一つ目は、今すぐ利益を出している会社。

二つ目は、数年後に利益が出る会社。

三つ目は、もっとずっと先、遠い未来に大きな利益を出すと期待されている会社です。

金利が上がるとき、三つ目の会社ほど、その「期待値」が削られやすくなります。

「成長しているから安心」と一括りにせず、その成長がいつやってくるのか、という時間的な分布をイメージしてみることが大切です。

今日、投資行動を変える必要は?

ありません。

「金利が上がったから、成長株は全部売らなきゃ」と慌てる必要もありませんし、逆に「追加利上げが来るから、今のうちに買おう」と飛びつくのも早計です。

これからは、FRBが次にどのような声明を出すのか、そして実際のインフレ(物価の上昇)が落ち着いていくのかを、ゆっくりと観察していきましょう。

ニュースの勢いに乗るのではなく、数字がどう動くかを静かに見守る時期です。

5分で分かるまとめ

  • FRBは金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%のレンジとした
  • 今年中にさらなる追加利上げが行われる可能性がある
  • 金利が上がると、遠い将来の利益を期待する銘柄の評価が下がりやすい
  • 「決まった事実」と「これからの予測」を分けて考えることが大切

寄り道コンテンツ

金利は「時間のコスト」

金利とは、簡単に言えば「お金を今使うか、将来使うか」の交換条件です。

金利が高いということは、「今すぐお金を使いたい」という気持ちが強くなっている状態です。すると、遠い未来まで待たされる「将来の利益」の魅力が、相対的に低くなってしまうのです。

投資をする際は、その会社が提供する価値が「今」なのか「未来」なのかを、自分なりに整理しておくと、ニュースに振り回されにくくなりますよ。

このニュースをもう一歩理解する

金利が上がると、なぜ成長株の評価が下がるのですか?

金利の上昇は「時間のコスト」を高めるため、遠い将来に得られる利益の価値を、今この瞬間の価値に換算した際に目減りさせるからです。そのため、遠い未来に大きな利益を出すと期待される銘柄ほど、評価が削られやすくなります。

金利上昇のニュースを聞いた際、すぐに投資行動を変えるべきですか?

慌てて成長株をすべて売却したり、追加利上げを予測して飛びついたりする必要はありません。決定した事実と将来の予測を分けて考え、FRBの声明や実際のインフレの動きを静かに観察することが大切です。